一度は畳を琉球にしたいけど何色がベスト!サイズの比較から価格までこれさえ見れば丸わかり!
新築を購入されたりする時に、せっかく畳の部屋があるので琉球にしてみたい!または畳を新調しなくてはいけない時に、琉球の畳をお考えの方はたくさんいることから人気のほどがうかがえます。
確かに琉球は今の洋風の家や家具などにもすんなりと馴染んだり、見た目のインパクトは新しさの中にも懐かしさもあるような世界に類を見ない斬新なデザインです。
でもわかっているようでわかっていないのが琉球の畳。サイズや色そして価格など、一昔前とはだいぶ変わってきていますので、悩む楽しさも何倍にもなってきました。
そこで今回は琉球の畳について解説させていただきます。最後までお読みいただければ幸いです。
琉球の畳はヘリなし畳の代名詞?サイズの違いと注文ミスしないためには
今では琉球=ヘリなし畳となってきましたが、厳密に言うと琉球とは一つの商品名で、大分県で作られた畳の表面を覆っている畳表(タタミオモテ)のことです。普通の畳の素材であるい草とは種類が違う「七島イ」(シチトウイ)という草を使って編み込まれたこの畳表は、耐久性があり火気にも強いことから昔は柔道の畳や農家の作業畳、呉服屋の畳にヘリをつけずに使われていました。その名残で今では琉球と言えばヘリなし畳といったふうになりました。
上が普通の畳表で下が琉球表です。
昔は一畳のサイズで作られることが多かったのですが、今では半畳のサイズで作られるのが一般的になってきました。その理由として半畳のサイズで作ると自動的に向きが互い違いとなり、そこに光が差し込むと薄い色と濃い色の畳表ができ、デザイン性に優れています。
琉球の畳表は今では年間2,000枚ぐらいしか生産されておらず、注文してもすぐには手に入らないかもしれないので、時間に余裕を持って畳店にご連絡ください。
また、畳店に琉球が欲しいといっても意味がわかるので、どのような畳表を使ってヘリ無しにするのかご提案できますが、間にリフォーム会社などが入った場合は間違ったヘリなしを納品されてしまうことがあるので注意が必要です。
現代版の琉球畳はカラーも色々!個性豊かなラインナップで選びがいあり!!
本当の琉球をはじめ天然の素材を使ったい草や、今では原料に和紙を使ったものや樹脂製の畳表も続々と発表され、選ぶ楽しみも昔とは比べものにならないようになりました。
色も藍色や茶色、ピンクに白など、無い色がないほど充実しています。また、単色だけにとどまらず2色を織り交ぜたり、編み方もデザイン性を重視してものまで色々とあります。
どこをとっても同じ色の和紙や樹脂製の琉球も素敵ですが、緑色でもなければ青色でもない、ましてや白色でもなく一本一本に色々な色が混じり合っている自然の素材である七島イやい草も捨てがたいところです。
ヘリが付いていない分琉球畳は価格は安くなる?施工の決め手が勝敗の分かれ目
琉球畳は普通のヘリが付いている畳のヘリだけを取り外した畳ではなく、全くの別物となります。琉球を作る場合、畳表を湿らせて柔らかくしてから折り曲げて施工します。
この時に角となるところのい草などが割れやすく、熟練の職人の感と経験がものをいいます。今までどれくらいの琉球の畳を施工してきたかで納まり具合や、数年後の畳の傷み方まで左右してしまうので畳店選びは重要となってきます。
価格は半畳で20,000円〜25,000円で、一畳だと30,000円〜35,000円が目安となります。また、本当の国産琉球だと生産量が少ないために、その時の仕入れ価格次第となり実質時価と言うことになります。
まとめ
琉球の畳は普通の畳と施工方法が違い、手間がかかるために一日に作れる枚数は極端に少なくなります。だからこそ技術と経験があり、琉球に精通している畳店でないと作ることができません。
琉球をご検討の際は価格だけではなく、技術やサービスといったものをトータルで見る必要があります。