畳を張替える時期っていつなの?トータルでかかる値段とベストな季節とは。
こんにちは。セキ畳店代表の関昭悟です。
お客様からお電話でよく「張替え時期っていつなの?」「どんな工事をすればいいの?」
などの問い合わせをいただきます。
頻繁にやることのない張替えですので、わからないのは当然のことだと思います。
今回は張替え時期や値段、季節についてご説明させていただきます。
畳を張替える時期はいつなの?
ご説明の前に畳の構造について知っておいた方がいいと思いますので、解説いたします。
畳は3つの素材から成り立っています。畳の土台となる畳床(タタミドコ)と、その表面をおおう畳表(タタミオモテ)そして畳の長手方向に付ける生地が畳縁(タタミベリ)となります。
よく畳を張替えると言いますが、これは「表替え」とよばれる工事となります。
長年使っていると畳の表面である畳表が変色したり、ささくれがひどくなり靴下や洋服にくっ付いてしまうことがあります。
こうなったら張替えの時期と言いますが、こうなる前の張替えをお勧めします。
こういう状態が長く続くと畳の土台である畳床まで悪くなり、最悪の場合畳床から全て取り替えなくてはいけない場合もあります。
「表替え」の時期の目安として6年〜7年、遅くとも10年までには張替えをしてください。
それでは張替えはどのような手順で行われるのでしょうか。流れをご説明したいと思います。
まずはじめにお客様からお預かりした畳を店まで持ち帰り、古くなった畳表と畳縁を畳の土台である畳床からはずします。
そうすると畳床が剥き出しの状態になるので、畳床の凹みや隙間を埋めることができます。
[畳の丈方向に隙間があるために藁で埋めています。]
通常畳店の方でお預かりするときに凹みや隙間はチェックするのですが、戻ってきた畳が隙間や凹みがそのままということあるかもしれませんので、ご心配な方は事前にご相談してみてください。こういったことが畳店を選ぶポイントにもなります。
畳床の補修が終わったら、いよいよ新しい畳表を畳床に張り付けていきます。
最後に畳の長手方向に畳縁を縫い付けていきます。
張替えの値段の相場っていくら?
畳の張替えの値段はピンからキリまであります。格安のもので3,000円〜5,000円、高級なものになると30,000円〜50,000円、中級なもので10,000円〜20,000円となります。
これは畳店によってどういう仕事をメインとしているかによって、取り扱う畳表が決まるからです。
賃貸などのアパートをメインに仕事をする場合、格安な畳表を使うことが多く、逆に一般のお客様をメインにしている場合は、丈夫で長持ちする中級〜高級なものを使う傾向にあります。
値段だけで判断するのではなく、必ずサンプルを見せてもらいあなたのお部屋にあった畳表をお選びいただければ幸いです。
畳の張替えでベストな季節は何月ごろ?
畳店の繁忙期でみると、新しい年をキレイな畳で迎えたい年末。お盆需要の7月〜8月。年度末の3月となりますが、気候と湿度が安定している4月〜5月と9月〜11月が張替えには適していると考えています。
梅雨時期は湿度が高く張替えは敬遠されがちですが、畳の調湿機能からいって快適に過ごせると思いますが、畳だけで全ての湿度まではコントロールできないので、湿度計などで注意が必要です。
まずはお近くの畳店にご相談いただければ、きっとあなたのおうちに適した季節を提案してくれるはずですので、お電話してみてはいかがでしょうか。