畳の表替えはやり方次第で日数を減らせる?今さら聞けない表替えの種類から費用のまとめ

畳の工事でお客様が心配になるのが荷物の移動と、表替えにかかる日数です。使っていない部屋の畳なら数日無くても構いませんが、毎日使っている寝室や居間の畳が一週間もないと表替えするのすら悩んでしまいます。

そこで今回は畳の表替えにかかる日数と費用、そして種類までをまとめてみました。

畳の表替え費用はピンキリ!素材の良し悪しが耐久性に影響することも

畳の表替えでいろいろな価格があるのはご存知だと思いますが、その違いまで説明できる人は少ないことと思います。

表替えに使われている畳表(たたみおもて)の素材はい草です。い草も農作物ですので140cm以上に育ったものから100cmに満たないい草まであり、それを選別していきます。

当然育ちのいい140cm以上のい草は高級な畳表となり、100cmに満たないい草は普及品の畳表となるわけですが、できるだけ育ちのいい長いい草を使った方が色味が均一で、日焼けしても美しく耐久性も向上しています。

そして普段は見ることができませんが経糸(たていと)も重要です。

経糸とは簡単にいうとい草を織り上げるときに使われる糸です。普及品ですと綿糸が使われていますが、ランクが上がるにつれて綿+綿、麻、麻+綿、麻+麻と強化されていきます。

これは良い畳表になればなるほど、い草の編み込み量が多くなり、綿だけですと2500本ぐらいしか編み込めないのが、麻+麻だと8000本以上編み込めるので耐久性をはじめ目の細かさやクッション性にも影響してきます。費用で言うと綿の畳表で5000円〜8000円、麻+綿は10000円〜50000円ぐらいが相場です。麻+麻の畳表は受注生産が多いので、時間にゆとりを持ってお申し込みください。

仕事に出かけて帰ったら畳がキレイになっているのは当たり前!?表替えの日数と種類とは

表替えとは畳の表面を覆っている畳表を取り外し、新しい畳表に付け替えることです。この時に畳の土台である畳床(たたみどこ)はそのままですが、畳の両サイドについている布製の畳縁(たたみべり)は新しくなります。

昔は畳表の素材がい草しかありませんでしたが、今ではヘリなし畳の影響も手伝って和紙や樹脂製の畳表が人気です。

編み方の種類やカラーも豊富にあることからインテリアとも合わせやすくなっています。色は原色系よりも淡い色の方が人気で、灰桜色や若草色、白茶色などい草が日焼けしていく過程で見せる色合いが選ばれています。

肝心な表替えにかかる日数ですが、基本は朝引き上げて夕方には納品できます。枚数が多い時は日にちを分けて表替えしますが、引き上げた分は必ずその日のうちにお戻しいたしますのでご安心ください。

まとめ

表替えをする際は、い草の長さと経糸、量によって費用が違ってきます。耐久性にも関わってきますのでできるだけ質の良い畳表を選ぶのが良いでしょう。

表替えの見積もりの時には2,3日畳を預かる畳店もあるので、確認することを忘れないでください。