セキスイやダイケンの和紙や樹脂の畳は丈夫で長持ちする?価格やメリットを十分活かす方法

国産い草の畳表(たたみおもて)の供給量が年々減少していく中で、工業的に畳表の生産を目指したメーカーがダイケンとセキスイです。

昔はい草の畳表しかありませんでしたが、今では二つのメーカーから和紙の畳と樹脂の畳がそれぞれ発売され、カラーや編み方も豊富に取り揃えているため、表替えなどの時は選択の幅が増えたことはうれしい限りです。

しかし畳は一度張替えてしまうと、しばらく使うために新しい素材を使うときは不安にもなったりします。そこで今回は和紙や樹脂の畳の価格やメリットについてまとめてみました。

い草の畳表と和紙や樹脂は何が違う?ダイケンとセキスイの秘密

い草の畳表に引けを取らない勢いで数を伸ばしているダイケンとセキスイの畳表ですが、ぱっと見違いが分かりずらいですがどこが違うのでしょうか?

ダイケンの和紙の畳表は機械すきした和紙をこよりしてから樹脂コーティングし、パイプ状になった和紙を交互に編み込み畳表にしています。

一方のセキスイは耐久性に優れるポリプロピレンに、天然の風合いを醸し出す無機材料(吸湿性炭酸カルシウム)を配合して誕生しました。

ダイケンの和紙を樹脂コーティングしてある畳表より、主体がポリプロピレンのセキスイの方が比べてみるとビニール感が強い感じで、ダイケンの和紙はい草と比べるとプラスチックな感じというところでしょうか。

和紙や樹脂の価格はピンキリ!ダイケンやセキスイを選ぶメリットとは

和紙や樹脂の畳表は色々なカラーや編み方があるので、お部屋のインテリアなどと大変合わせやすくなっています。価格も種類が豊富なだけに一枚15,000円〜30,000円ぐらいまでピンキリです。

日差しによる脱色や変色もしにくく、樹脂コーティングやポリプロピレンを使用しているために撥水性が高く、水などの飲み物をこぼしてもサッと拭き取ることができます。

耐久性に関してはい草の普及品に比べれば高いレベルにありますが、中級品以上のい草の畳表と比べるとやや劣る傾向があります。

和紙や樹脂の畳のメリットを十分活かすには畳のある工事が決めて!

畳の工事には裏替し・表替え・新畳の3種類ありますが、和紙や樹脂の畳表をお付けになったら裏返しは必ずやったほうが賢明です。

裏返しとは畳の土台である畳床(たたみどこ)から表面を覆っている畳表を取り外し、日焼けしていない面を表にひっくり返してから畳床に張り付けていく工事です。畳表はリバーシブルになっているので両面使えます。

い草の畳表ですと裏面まで光が通ってしまい、裏返しする時には青さは薄れていますが、和紙や樹脂の畳表は変色しにくいので裏返しをしても表替えと変わらないぐらい綺麗に仕上がります。

ただし変色しにくいといっても、い草と同じく3~5年のうちに裏返しをしないと裏返しできない場合があるので注意してください。

まとめ

新しい素材である和紙や樹脂の畳表のメリットはたくさんありますので、一度は張替えてみるのもいいかもしれません。

また年代によって好みも変わると思いますので、和紙や樹脂からはじめてみて最後はい草に落ち着くなど、張替えができる畳のメリットを楽しんでいただければ幸いです。