ちょっとした不注意で畳に水をこぼした時はドライヤーが有効?シミやカビに対処する方法
日常生活の中で、ちょっとした不注意でコップや花瓶を倒してしまい畳に水をこぼした経験をした方も多いと思います。
天然素材のい草ですと水を吸収してしまい畳にダメージを与えてしまいます。慌ててドライヤーなどで乾かすもシミやカビなどが心配です。こぼした水の量にもよりますが、場合によっては拭くだけでは済まないかもしれません。
そこで今回は畳に水をこぼした時の対処法についてまとめてみました。最後までお読みいただければ幸いです。
畳に水をこぼしたら時間との勝負!ドライヤーの使い方と注意点
畳に水をこぼしてしまった場合は、水の量に関係なく乾いたタオル等で極力吸い取ることが必要ですが、雑巾掛けをするみたいに拭いてしまうと濡れた範囲が広がってしまうのと畳の内部に水分を押し込んでしまうので、こぼした水の上から優しく押し付けながら拭くと良いでしょう。
その後少量の水の場合はドライヤーなどで乾かせば、カビの心配も軽減されます。この時に早く乾かそうとして畳に長時間温風を当て続けると畳が傷んでしまうので、20~30㎝離しながら温風と冷風をうまく使うことをオススメします。
大量に水をこぼした場合はドライヤーで乾燥させるのは難しく、畳を通り越して床板まで水がいっている時があるので、タオル等で吸収したのち畳店に連絡することが賢明です。
畳にこぼした水はシミやカビを引き起こす?気づいたらすぐにできる対処法
畳に少量の水をこぼした場合は、先ほどお伝えした方法で行えばシミやカビは発生しにくくなりますが、問題はこぼした水の量と時間です。
畳の表面を覆っている畳表の原料はい草ですが、い草の中心部分にまで水が浸透すると、乾拭きやドライヤーなどで乾かしても黒っぽいシミになることがあります。漂白剤などを使って無理やり消そうとするとい草を傷めてしまったり、漂白出来たとしても逆に目立ってしまうなどのデメリットがあります。
日焼けも深まってくると目立たなくなることもあるので、しばらく様子を見てから畳店に相談してみるも良いかもしれません。
知らない間にカビが生えてしまった時は、いきなり掃除機を使うとカビの胞子を拡散させることになるので、ドラックストアーに売っている無水エタノール7に対して水3の割合で希釈します。希釈したエタノールをタオルなどに染み込ませてから優しく拭いてください。
拭いた後は窓を開けて換気したり、扇風機などで乾燥させてください。また無水エタノールの希釈は7対3を必ず守ってください。割合が変化しただけで効果が著しく低下してしまいます。
水をこぼしたと思ったら撥水していた!安心して使える天然の畳とは
畳の弱点でもある水をこぼした時の染み込みを補うために生まれたのが和紙や樹脂製の畳表です。これでしたら水をこぼした時でもしばらくの間は撥水しているので安心です。
しかし天然素材のい草が持つ機能には劣るほか、畳を張替えるなら自然素材の方がいいという方も多いと思います。そこで誕生したのがい草が持っている空気浄化・調湿性・芳香性などはそのままに撥水機能を持たせた畳表です。
水だけではなくジュースや醤油、アルコールなどをこぼした時でもさっと弾くのでシミやカビなどが発生しにくくなりました。当店で取り扱っているのでご興味がございましたらご連絡ください。
まとめ
畳だけに限らずトラブルがあったときは早めの対処が大切です。快適な畳ライフを過ごすためにも水をこぼした経験がある方は撥水してある畳表を使ってみるのもいいかもしれません。