畳を購入するなら琉球?それとも和紙?所沢市で国産琉球を使って張替えした事例をご紹介します。
畳に詳しくない方でも一度は聞いたことがある琉球畳。フローリングが増えてきた現在でもリビングなどの一部を琉球や和紙の畳にして和洋折衷の雰囲気を作り出すという使い方も人気を集めていて、購入するのも迷ってしまいます。
そこで今回は所沢で国産の琉球で張替えをした事例をご紹介いたします。
琉球畳を購入する前に琉球のことについて知っておこう!
畳はい草などを原料にした畳表(たたみおもて)と土台となる畳床(たたみどこ)そして畳の両サイドに付いている装飾性や耐久性を担う畳縁(たたみべり)の3つのパーツから構成されています。
琉球は普通の畳に使われているい草ではなく、現在は大分県で栽培されるカヤツリグサ科の七島イ(しちとうい)という種類です。
七島イは強度がありながら折って加工しやすい特徴があるため、畳縁のない畳の原料として昔から重宝され的、あした。しかし近年、国産の七島イを生産する農家さんは6軒あまりになり、年間の生産量も2,000枚ほどに減少しました。
その希少性から琉球で作られた畳は大変高価なものとなり、入手が困難になっています。
現代に蘇った琉球の救世主!?和紙が原料の畳その名も清流ちゅら
七島イを使った琉球が入手困難なことから生まれてきたのかは定かではありませんが、和紙を原料にした畳に清流ちゅらがあります。
和紙の畳表は機械すきした和紙をこより状に加工して樹脂コーティングした後、パイプ状になった和紙を交互に編み込み畳表にしています。
清流ちゅらは一般的な他の清流と比べて畳表の目が大きく和紙のこよりも太いので、本物の琉球に似た武骨でゴワゴワした感じを表現しています。
また耐水や耐摩耗性、耐汚染性などが優れている一方で、どことなくプラスチックにも似た無機質な感じと均一な色による天然ではあり得ない色合いは、技術がどんなに進んでも本物の琉球の風合いを作り出せないのかもしれません。
所沢市で本物の琉球を使った張替え事例をご紹介します。
今回の琉球の張替えのお客様は、マンションを買ったときにも琉球をオーダーしたというこだわり派です。お部屋の大きさは四畳半で畳を半畳にして納めてあります。
畳を半畳にすると丈と幅を交互に敷き詰めるので、窓から光が入ってくると濃い色と薄い色の市松模様が出来上がります。一日を通してもハッキリと模様が出る時間帯と薄く出る時間帯があり、色々な表情を見せてくれます。
入手が困難な琉球ですが、お客様が「急がないのでいつまでも待ちます。」という温かいお言葉をいただき、いざ発注してみると枚数分の琉球が奇跡的にあり取り寄せることができました。
それでも通常より時間がかかってしまいご迷惑をおかけしましたが、本物の琉球を入れることにより洋間とのメリハリも一段と良くなり、お客様にも喜んでいただけました。
まとめ
琉球の畳は半年とも一年とも言われるぐらい入手が困難です。それでもオリジナリティーやデザインを重視される方にはぴったりの選択ですので、時間にゆとりを持って畳店にご相談ください。