リビングに小上がりを作ったら一畳と半畳どっちがおすすめ?オーダーに困らない素材と価格とは

畳の小上がりとは床面に高さを設けた畳敷きのスペースのことを指します。リビングの一角に取り入れるのが主流になっていて、広いリビングの空間の中に高低差が出るために奥行き感と特別なお部屋として演出できます。

段差を利用して収納はもちろんのこと腰掛けとしても有効活用でき、どのような雰囲気の住宅にもマッチするためにリフォームや新築などで小上がりを検討する方が増えています。

そこで問題になるのが主役の畳です。大きさも一畳や半畳などがあり畳の表面を覆っている畳表(タタミオモテ)も天然のい草から和紙、樹脂製まで色々あります。

そこで今回はオーダーするときに困らないように小上がりの畳の素材や価格についてまとめてみました。

小上がりの縁なし畳は一畳と半畳どっちがベスト?大きさの違いが与える印象とは

リビングの小上がりは3畳、4.5畳、6畳という具合に広さの人気がありますが、せっかくの小上がりですからカッコよく決めたいものです。

縁なし畳にする時に悩むのが畳の大きさです。畳には一畳と半畳の大きさがあり、小上がりに畳を敷き詰めたときの印象も大分変わってきます。

人気があるのが半畳で作るタイプです。半畳で作ることにより畳の目の向きをわざと互い違いにします。つまり縦横縦横と畳を敷くことにより、同じ畳でも窓から光が差し込むと濃い色と薄い色の市松模様ができるわけです。

しかし光の入り方によっては市松模様が薄い時もあるので、光に関係なくハッキリとした市松模様にしたい時は2色選ぶと間違いないです。

このような市松模様は一畳の縁なし畳ではできませんが、さっぱりとシンプルな小上がりにしたい時はピッタリのデザインです。

畳の小上がりは和紙とい草どっちにする?使い方と予算に合わせた価格とは

畳の表面を覆っている畳表(タタミオモテ)も昔ならい草一択でしたが、今では原料が和紙や樹脂製の畳表まで誕生しています。

い草と和紙などの素材を比較するとどちらも良いところと悪いところがあり、長いサイクルで使える畳表はどっちにしようか悩むところです。

和紙の畳表はい草の形状やクッション性を目指して機械すき和紙をこより状に加工して樹脂コーティングしています。樹脂コーティングしているために色が変わりにくく、耐汚性や撥水性も高いためお手入れなどのメンテナンスが楽です。

もうひとつの魅力は豊富なカラーバリエーションです。リビングに合わせやすい灰桜色や、柔らかい色合いの白茶色、若草色などが選ばれていますが、い草を使用していないために新しい畳だけが持つ香りがないのは淋しいところです。またどこかプラスチックにも似た無機質な感じがあるのは否めません。

一方のい草を選ぶ理由として天然素材が持つ香りや調湿作用、そして空気浄化や消臭作用などが挙げられます。こうした機能をリビングの小上がりに取り入れることで、ホッと落ち着けるオアシスみたいなスペースが出来上がりメリハリのついた空間が広がります。住宅の合理化とともに自然素材が消えていくなかにい草を取り入れるのも面白いかもしれません。

価格は一畳で30,000円〜が多いようで、半畳だと20,000円〜が目安となります。また、本物の琉球の縁なし畳は年間で2,000枚程度しか流通していないために価格は時価に近い価格となります。本当の琉球をお探しの方は時間に余裕を持ってご注文ください。

まとめ

リビングの小上がりは家にお住まいの方の思いが詰まった特別な空間です。そこに敷き詰める畳の大きさや畳表でアレンジは無限の可能性を秘めています。

わからないことがあれば畳店までご相談ください。