ヘリなし畳なら一畳(いちじょう)派?半畳(はんじょう)派?半畳でも値段が半分にならない意味とは

せっかく畳のあるお部屋を作るならへりなし畳を希望している方は意外と多く、電話でのお問い合わせも年々高まっています。

ヘリなしにする意味はやはり洋間との調和や、フローリングの色とのメリハリだったりとモダンな仕上がりでスッキリ見えるのがポイントです。

ここで問題になるのがヘリなしを一畳にするか半畳にするか問題です。そこで今回は半畳の値段についてまとめてみました。

畳の半畳っていったいどういう意味?大きさを表す単位で今でも現役中

6畳や8畳では目にすることがないですが、4,5畳や7,5畳のお部屋には欠かすことができない半畳。一畳だけでは納めきることができないので、残ったスペースを埋めるために半畳はあります。

簡単に言うと畳一畳の半分が半畳となります。畳の他にも江戸時代の芝居小屋などで観客が用いた小さな敷物を言ったり、芝居で見物人が役者に対して投げる非難やからかいの言葉が転じて、人の言動を茶化したりやじったりする言葉として使ったりしています。

半畳はことわざにも出てきて「起きて半畳寝て一畳」は必要以上に富貴を望まないという戒めで使われています。

そして広大な場所だと東京ドーム何個分などと表現されますが、もう少し狭い場所だと畳何畳分などと言われることがあります。この場合は半畳計算ではなく一畳で計算されています。

身近にある畳だと広さがイメージしやすいのかもしれません。

ヘリなし畳にするならやっぱり半畳?その驚きの効果とは

6畳や8畳のお部屋では、半畳は必要ないのにどうしてヘリなし畳にすると半畳にするのでしょう。その答えは半畳で作ることにより畳の目の向きをわざと互い違いにします。つまり縦横縦横と畳を敷いていきます。そこに窓から光が差し込むと濃い色と薄い色の市松模様ができるわけです。

このような市松模様は一畳のヘリなし畳ではできないために、色違いを望むのであれば半畳の選択となります。

人気のあるヘリなし畳ですが、どこの畳店でも作れるわけではありません。案外苦手としている畳店もあるので注文するときはヘリなしに精通している畳店をお選びください。

畳の表替えで半畳の値段が半分じゃなかったらぼったくり!?畳業界の闇にせまる

畳の見積もりを見たら半畳の値段が一畳の半分になってなくてビックリ!これってぼったくりなのでしょうか?半畳を一畳計算で料金をいただいているところもありますが、大体一畳の70%〜80%が半畳料金の相場のようです。

その理由は畳の土台となる畳床(タタミドコ)と表面を覆っている畳表(タタミオモテ)を側面で縫い合わせるために一畳だと両サイド2箇所の曲げ分が必要になります。これが半畳2枚を作ろうとなると曲げ分が4箇所必要となり、一畳の畳表だと長さが足りなくなってしまいます。

つまり一畳から半畳2枚を作ることができないために、半分の値段にならないのです。あと一つとして、一畳作るのも半畳作るのも時間的に変わらないことがあげられます。

新調で畳を作る場合は今回の相場と違う場合がありますので、お近くの畳店までお問い合わせください。

まとめ

表替えで半畳の値段が半分にならないのは、材料費が半分ではないのと時間的な問題があります。ヘリなし畳などを半畳は製作工程も普通の畳と違うので、時間に余裕をもって畳店に注文してください。