縁無し畳の半畳を選ぶと市松模様になるのはなぜ?インテリアにも合わせやすい色や価格のまとめ
市松模様(いちまつもよう)ってなんか聞いたことがあるけど、どんな模様なのか?パッと思い出せませんよね。
つい最近で言うと、東京オリンピックのエンブレムに採用されたデザインも組市松紋(くみいちまつもん)といって市松模様です。
実は市松模様は畳とも関係が深く、欠かすことのできない模様となっています。そこで今回はインテリアともあわせやすい市松模様の価格と色についてまとめてみました。
畳に使われている市松模様は縁起がいい?インテリアにもマッチしたそのルーツとは
市松模様は碁盤のように上下左右に途切れることなく四角形が並べられた格子状の模様です。石畳模様や霰、元禄模様とも呼ばれていて、海外ではレースで使用する旗の模様からチェックやチェッカーフラッグなどと呼ばれています。
またその独特な模様から靴や小物など幅広くデザインが取り入れられていることでも有名です。
市松の由来は江戸時代に女形で人気のあった「佐野川市松」とされています。当時舞台衣装として白と紺をあしらった模様の袴が女性の間で脚光を浴びました。その後も愛用し続けたことで後に、石畳模様から市松模様に呼び名が変わっていったと言われています。
そして市松模様は縁起がいい柄としても有名です。四角形が途切れることなく続く模様は、子孫繁栄や永遠、発展などの意味が込められています。
安らぎやどこか懐かしく感じる市松模様は、シンプルながら昔から愛されている伝統の模様のせいかもしれません。
納品された畳の色が違うのは畳店のミス!?2色に見える市松模様の本当の理由
納品された畳をよく見てみると、なんだか色が違う畳が混じっていて不安になった経験はありますか?もしかしたら間違って畳店が違う畳をつけちゃったんじゃないかと疑ってしまいます。しっかりと説明しない畳店が悪いのですが、、、
実はこれ畳の向きが違うからなんです。上の写真は4畳半の部屋ですが一枚だけ畳の向きが違います。そこに光が差し込むことで反射が変わり、濃い色と薄い色ができてしまいます。6畳や8畳の部屋だと2枚向きが違うことになります。
この現象を利用したのが縁無し畳の半畳タイプです。
1種類の畳しか使っていないのに向きを互い違いに入れただけで、こんなにキレイな市松模様ができてしまいます。一日を通して畳に差し込む光線の量によってハッキリ市松模様が出る時と出ない時があり、色々な表情を見せてくれます。
光に関係なく市松模様にしたいときは2色選ぶと、いつでもキレイな市松模様を楽しむことができます。
また、半畳の縁無し畳にしなくても市松模様を楽しむことはできます。畳の表面を覆っている畳表(タタミオモテ)自体にも市松模様がありますし
畳の両サイドについている畳縁(タタミベリ)にも市松模様がありますので、お部屋に合わせてお選びいただければ幸いです。
一度は畳を市松模様にしてみたい!その気になる価格と店選びとは
インパクトがある市松模様は、一度はやってみたいと思われている方も多いと思いますが、縁無し畳半畳タイプですと15,000円〜25,000円が相場となります。価格に幅があるのは、天然の畳や和紙、樹脂製の畳などのさまざまなタイプがあるからです。お部屋の雰囲気に合わせてお選びください。
市松模様の畳表は国産で15,000円〜20,000円が相場となっています。特に縁無し畳は特殊な技術が必要なために、やり慣れている畳店の方が畳の仕上がりはもちろんのこと、素材や提案などにも精通しているのでおすすめです。
まとめ
市松模様は古くから日本人に愛されている伝統的な柄です。畳の部屋にうまく取り入れることができると、一味違った雰囲気に包まれると思います。
わからないことがあればお近くの畳店までご相談ください。