表替えする時は家具移動するから大変!?納品時の畳のクリーニングから費用の相場とは
初めての畳の表替えで心配になるのが家具移動です。和室の家具を隣の部屋に移動しておいた方がいいのか?工事当日は男手が必要だから旦那さんに仕事を休んでもらうのか?考えれば考えるほど不安になっていきます。特に昔は前日に家族で家具移動してから朝に畳店が引き取りに来たものですが、今はどうなっているのでしょうか。
また、納品時の畳のクリーニングや費用の相場も気になるとことです。そこで今回は初めて畳の表替えを安心して依頼できるように不安要素をまとめてみました。
畳の表替えの時は家族総出で家具移動するもの?昔はなかったある救世主とは
畳の表替えをする時は必ず家具移動しなければなりません。どこのご家庭にもテレビやタンスの1,2棹あるのは当然です。昔はお客様の方で家具移動するのが一般的でしたが、今では家具移動は畳店の方でサービスとして行っています。
それを可能にしたのがカグスベールという「すべり材」で、最も滑りのいいフッ素樹脂を使うことで家具と床の摩擦を減らして動かしやすくなります。流れをご説明すると・・・
家具が置いていない畳を引き上げていき、先ほどのカグスベールを家具の両端に挟み込みます。
家具移動する前に業務用掃除機で、ホコリやゴミを徹底的に吸い取ります。
そのまま家具移動すると段差で家具が倒れてしますので、畳の厚さと同じ枕木を用意してその上に家具を移動します。納品時はこれと逆の順序で納めていくので、お客様は何もしなくて大丈夫な訳です。
「乾拭きしてからお使いください」はアウト!!畳の表替えのクリーニング方法とは
新しく表替えされた畳をさっそく使ってみると、服に白い粉のようなものが付いたことはないですか?これは染土(せんど)といって、い草を加工するには欠かすことのできないものです。
い草を収穫すると乾燥させるわけですが何もせずに乾燥させると焼けてしまうので、土を水で溶いた染土に漬けてから乾燥させます。ですのでい草一本一本に土が乾いた粉がついています。
でもいくら必要な工程でも洋服などが汚れてしまっては元も子もないです。当店では産地の工場から出荷する前に染土をクリーニングすることはもちろんのこと、数々のチェック項目をクリアできないと出荷できないことになっています。
そしてお客様からお預かりした畳は表替え完了後に専用の機械で染土をクリーニングします。納品が終わって帰る際にも念には念を入れて最後の乾拭きによるクリーニングをするので、服が汚れる心配がありません。
「乾拭きをしてからお使いください」と言われた場合はこのような工程が省略されている可能性が高く、「このままお使いいただけます」が正解だと私は思います。
畳店もいろいろ!費用はピンキリ!あなたに合った畳の表替え費用相場とは
チラシやネットを見るといろいろな費用相場となる価格が出ていますが、ピンキリで迷ってしまうと思います。どうしてこれだけの価格の開きがあるかというと畳店には得意としている分野があり、取り揃える畳が違ってくるからです。
賃貸などをメインに仕事をしている畳店の表替え相場は5,000円〜10,000円が多いようです。建売などの建設会社をメインにしているところの表替え相場は8,000円〜15,000円となります。
最後は一般住宅をメインに仕事をしている畳店ですが、中級品から高級品の畳を取り揃えているので費用相場は15,000円〜50,000円と長くキレイに使える畳を取り揃えていることがほとんどです。
まとめ
畳の表替えの時は畳店が家具移動してくれるので、当日奥様だけでも大丈夫です。畳もしっかりクリーニングして戻ってくるので、ほとんどやっていただくことはありません。
畳の表替えを選ぶ際には畳店には得意な分野があることをお分かりいただき、あなたに合った畳と畳店をお選びください。