畳をスリッパで上がるのはなぜマナー違反!?フローリングとの違いと失礼にあたらない所作とは

昔は畳の部屋が多かったせいかスリッパを履く習慣がありませんでしたが、フローリングが増えてくると足元の寒さ防止のためにスリッパを履くことが多くなってきました。

そのために畳をスリッパで上がることがマナー違反になるのか心配になる方もいらっしゃると思います。そこで今回は、失礼にあたらないようにするために畳とスリッパのマナーについてまとめてみました。

フローリングがOKなら畳もスリッパで大丈夫?お部屋でスリッパを履くメリットとは

普段スリッパを履くことがない人でも来客用に用意していてり、訪問先や宿泊先では履いている方も少なくないでしょう。

スリッパを履くメリットはたくさんあり、足の裏の皮脂や汗が付着した素足で歩いたりすると汚れを広めてしまうので、スリッパは衛生面から見てもメリットがあります。

また、床に落ちている物を踏んでも怪我を防いだり、タンスの隅に足をぶつけてもあまり痛くなく、クッション性の良いスリッパだと階下に足音が響くのを抑えられる面があります。

しかしスリッパの構造上蒸れやすく雑菌が繁殖しやすいので、水洗いできるスリッパをいくつか持っておくのがいいでしょう。水洗い出来ない場合は除菌・消臭スプレーをこまめにやるなど清潔に保つ必要があります。

高温多湿の日本では長時間の履き物としては向いていないのかも知れません。

畳の上をスリッパで歩くのはマナー違反?和室の特性を知れば脱がずにはいられない!

フローリングのお部屋は基本的に椅子を使うことが前提で造られています。そして寝室なら寝室と決まった用途で固定しているのがフローリングのお部屋となりますので、スリッパを履いても問題はありません。

しかし畳の部屋は客間にも寝室にも臨機応変に使い分けができます。たまにはゴロンと横になりたい時もあるはずです。そういった畳の部屋にスリッパで歩いたりするとスリッパの裏の汚れが畳についていまい、ゴロンと横になるのはおろか、布団さえ敷きにくくなってしまいます。

またスリッパはずったように歩くので畳の傷みの原因にもなってしまいます。ご自宅でやる分には構いませんが、癖がついて訪問先でやったりすると一発レッドカードにもなりかねないので、日頃からの習慣を身につけた方が良いと思います。小さなお子様がいる場合はマネをしてしまうので注意しましょう。

知らなかったでは済まされない!?訪問先で失礼にならない畳に上がる前のスリッパの脱ぎ方とは

訪問先では失礼があってはならないと何かと緊張するものですが、日頃からの習慣が身についていれば大丈夫です。

畳の部屋に入るときは後ろ向きで入ってはいけません。お客の立場だったら玄関と同じように前向きで室内に入ってから振り返って、スリッパの向きを変えたのち入り口の脇の方に寄せるとスマートです。

お客を迎える立場でしたら、スリッパに触れた手でお茶などを出してりするのは失礼なので、入り口の脇の方でスリッパを脱ぎ、前向きで入ると良いでしょう。

まとめ

マナーと聞くとなんか堅苦しいような気がしますが、お互いに気持ちよく過ごしたいと思う方法がマナーです。これから年末年始にかけて、畳の部屋を訪問する機会が増えるかもしれませんので、知識として覚えていただければ幸いです。