畳の厚さは薄いのから標準まで種類豊富!マンションから一般住宅までのリノベーション法とは?

畳替えを依頼したときに、畳の厚さをはじめて知った方も多いんじゃないでしょうか?

畳の張り替えというと、どうしても表面に張り付けてある畳表(たたみおもて)や縁無し畳などの施工方法に目が向いてしまいがちです。

畳のサイズは地域によって「本間」「中京間」「江戸間」「団地間」など歴史や建築方法で違ってくることは、以前ご紹介させていただきましたが、畳の厚さも地域によって差があるのでしょうか?

そこで今回は、畳の厚さについて調べてみました。

 

畳の厚さの種類って何種類あるの?ポイントを知っておけばおうちのこと丸わかり!?

普段畳の厚さを気にすることはあまりないですよね。

通常の和室で畳の厚さは55mm〜60mmという基準があります。しかし近年では洋風の住宅が増えたことや、バリアフリー化によって多様化したために、さまざまな厚さがあります。

一般的には30mm〜60mmまでは標準の畳の厚さで、最初から和室を作る計画で設計されています。というのも、フローリング材の厚さは15mmが基本のために、そのまま畳を敷くと段差ができてしまいます。

それを解消すために、畳を敷く床板を畳の厚さ分下げて設計しなければなりません。

そこで近年登場したのが厚さ13mm〜29mmの薄い畳です。薄い畳なら洋室を作る感覚で和室も段差なく設計でき作れてしまいます。

薄い畳で代表的なのが、「置き畳」「床暖房畳」などがあり、オーダーすれば5mm単位で厚さも調整可能です。

 

 

色々な用途に使える薄い畳がベスト?床暖房畳を選ぶならこれ一択!

薄い畳の良いところは、和室がないおうちにも畳が敷けるようになったことです。

標準の畳ですと和室がなければ畳は必要とされませんでしたが、薄い畳はフローリングのワンスペースに敷くことができるため、和室がなくても様々なお部屋やスペースに利用することが可能です。

また、マットなどと比べても丈夫でデザイン性に優れ、適度な柔らかさがあるためにお子様を遊ばせるスペースとして人気があります。

そしてフローリング同様に畳にも床暖房があり、使われる畳の厚さは15mm前後です。熱による反りや、寸法変化に対応しているタイプをオススメしますが、薄い畳は全体的に標準の厚さよりも寿命が短い傾向があり、張り替えできないタイプもありますので、注意が必要です。

 

長い目で見れば標準の厚さの畳が最高?断熱や防音などの機能が満載!

畳の厚さが60mmあると畳の土台である畳床(たたみどこ)自体も傷みづらくなります。畳は長年使い続けていくうちによく歩く所は薄くなったり、重たいタンスなどを置いておくとヘコミが出来てしまい劣化が起こってきますが、耐久性が一番あるのが厚さが最大サイズの60mmとなります。

また、使っている畳床にもよりますが、断熱効果も60mmに近づけることによって高い断熱を得ることができます。四季を通じて畳の温度差が少ないのはそのためです。

そして防音も厚さが増すごとに効果があります。お子様が畳の上を走りまわってもフローリングと比べると気にならない経験をされた方も少なくないと思います。マンションなどの集合住宅には厚さが60mmに近づけることをオススメします。

55mm〜60mmも畳

 

まとめ

今回は畳の厚さと特徴についてご説明しました。

普段あまり気にすることのない厚さですが、畳の厚さを知っとくだけで新築の購入やリノベーションにも役立ちます。

モデルルームに見学しに行くときは、このブログを思い出していただければ幸いです。