畳にハイハイする赤ちゃんが心配な時は上敷きを敷く?ささくれの原因と対策方法で一件落着!

靴下や布団に畳のささくれが付くのって大変です。

掃除機をかけてもかけてもいっこうに減らないどころか、ますます酷くなっていく様子は、もうお手上げ状態です。

ましてやハイハイする赤ちゃんや、小さいお子様がいらしゃるご家庭はやわらかい肌にささくれが刺さったりしないか心配です。

畳を表替えしたくても時間的にすぐにはできない時もありますから、できれば原因を知って応急処置で済ませたいものです。

誰にでも修復できる方法はもちろん、これ以上ささくれを増やさないための対策もご紹介いたします。

 

何年ぐらいで畳のささくれはできるの?原因を知って快適に過ごす方法とは

畳のささくれは経年劣化で起きる他に、畳の表面をおおっている畳表(たたみおもて)が原因と使い方が原因の二つに分かれます。

畳が原因の場合は、畳表の原料であるイグサを収穫した時に高温で短時間で乾燥したためです。

高温で短時間で乾燥させるとイグサの繊維が弱くなり、毛先がボロボロしてしまいます。また、農作物であるイグサの未熟な若い草を使用したものもささくれしやすく、普及品クラスで主に使われています。

2年〜3年ぐらいで傷がつき始めささくれ状態になっていくのですが、品質の良い畳をお選びいただくと長持ちもしますし、ささくれしにくいです。

品質でお選びの際は、畳店の見本だけではなく産地との結びつきや、どれだけイグサに精通しているかなどが畳店選びのポイントなりますし、トラブルフリーで快適にお過ごしいただける鍵となります。

                    [イグサの乾燥風景]

 

畳に上敷きを敷けばささくれとさよならできる?使い方が原因のトップ3

一方で使い方が原因でささくれが起こるのはどういう時でしょうか?

1:室内の異常な乾燥と長時間の直射日光

指にできるささくれも、湿度がある時よりも冬場の乾燥している方が多いですよね。畳も水分が失われ補給する水分がないとささくれになりやすくなします。

室内に湿度計を置いて40~50%湿度をキープしてください。また、天気が良い日には窓を開けて換気したいものですが、長時間の直射日光もささくれの原因となるので、日除けなどを使いながら直射日光から畳を守る必要があります。

2:家具の移動や掃除機を畳の目に逆らってしまう

一回一回のダメージは少なくても、毎日積み重なるとささくれの原因となってしまいます。

それを軽減させるためには畳の目に沿ってゆっくりと家具を移動させたり、掃除機をかけることです。畳の目は短手の方向に体を向けると畳の目になります。

3:畳の上でおもちゃで遊ぶ

小さいお子様がいると、車や電車のおもちゃで遊ぶことがあると思いますが、力まかせにガーッとやったりすると傷がつき、そこからささくれができてしまいます。遊ぶ場所だけにジョイントマットなどを敷くと防ぐことができます。

最後にささくれを隠すために上敷きを敷く方法もありますが、畳の上に上敷きを敷くと畳が呼吸できなくなりカビが生えたり、ゴミも溜まりやすくなるのでダニの発生する確率も高くなります。

 

畳にささくれができた時の対策を大公開!!家にあるもので簡単にできる!?

畳の表面に傷がついたり、ささくれやケバたったりしたら以下の方法を試してみてください。

木工用ボンドで補修する

掃除機をかけた後に木工用ボンドを小皿に取り、3倍程度に水で薄めたら少量を筆などに取ります。ささくれを畳の目に戻すようにして塗り付け、ボンドが乾けば完了です。ボンドの周りに後にが溜まりやすく黒ずんでくるのが欠点として挙げられます。

消しゴムを使う

いち早くささくれを取りたい場合は消しゴムを畳の目に沿って擦ります。削りかすと一緒にささくれも取れますが、広範囲のささくれを取るには向いていません。

畳補修シートを買う

ホームセンターなどで畳補修シートが500円前後で売っていますので、畳の張り替えまで保たせるには重宝しますが、広範囲に貼ると補修シートが目立ってしまいます。

まとめ

今回は畳のささくれの原因と対策についてご説明させていただきました。対処法はあくまでも緊急処置的な要素もあるので、張り替えも視野に入れておく必要があります。

ささくれが広範囲に及ぶ場合は畳が経年劣化しているサインでもあるので、お近くの畳店までご相談ください。