日本とフランスのことわざに「女房と畳は新しい方がいい」と「女性とワインは古い方がいい」の違いとは

畳のことわざには「女房と畳は新しい方がいい」という言葉が日本にはある一方で、外国フランスには「女とワインは古い方がいい」ということわざがあります。

一見すると若さや経験で選ぶのが賢明だと思われがちですが、はたして本当のところはどうなのでしょうか。そこで今回は日本とフランスのことわざの違いについてまとめてみました。

「女性とワインは古い方がいい」と言われるフランスの事情とは

フランスでは女性は歳を重ねていくごとに美しくなるという価値観があります。若い頃には醸し出せなかったエレガントさや教養、知性などが身につき魅力へと繋がっていくと考えられています。

もしかしたら「女性とワインは古い方がいい」ということわざは、フランス人女性の生き方に理由があるのかもしれないと思い知らべてみました。

日本も今でこそフルタイムで働くことが多くなりましたが、フランスでは専業主婦は少なく、お互いに家事や育児を分担するのが一般的です。社会での地位やキャリアを大切にする傾向があるので、結婚せずに家庭を築くカップルも多くいます。

労働時間も週35時間でバカンスも保証されているフランスは、家族や趣味に時間を使えてセルフケアがしっかりできたり、たとえ子供がいてもベビーシッターなどに預けて二人だけの時間を大切にします。

また、レディーファーストな社会ですから男性も見知らぬ女性でも当然のように道を譲ってくれます。そういうことが女性であることを意識させて、トータルでエレガントさになっていくのかもしれません。

 

「女房と畳は新しい方がいい」と言ったら怒られた!?畳屋が教える本当の意味とは

長年畳屋をやっていると「昔から女房と畳は新しい方がいいっていうけど本当だね」と言われることがあります。酸い甘いも噛み分けることができるからこそ言えることわざで、それを聞いてもニコニコしている奥様は最高の存在です。

「女房と畳は新しい方がいい」を調べてみると、若い妻と新しい畳はいつも清々しくて気分が良いものだということから転じて、新しいものはすべてが清々しくて美しいこととあります。

ほとんどの人がそのように理解していると思いますが、実はこの言葉は自分を戒めることわざなんです。新しい畳と同じよにキレイでいさせているのか?生活に疲れさせていないのか?ちゃんと向き合って話しているのか?などが正しい意味となります。

海外の男性と比べると日本の男性は直接言えないシャイな部分がありますが、決して悪気があって言っていることわざではなく、本当の意味を知ればご理解いただけると思います。また、男性も日頃から感謝の気持ちを伝えることができれば「女房と畳は新しい方がいい」は死語になるかもしれません。

まとめ

国が変わればことわざも変わる。でも変わらないのは女性を大切にする優しい気持ちです。新しく畳を変えたときは改めて感謝の気持ちを伝えてみてはいかがでしょうか。そんな日の夜は年代物のワインが合うのかもしれません。