くしゃみやかゆみ鼻水の症状が出たら畳が原因?家族が安心できるアレルギー対策のすべて

小さなお子様や赤ちゃんにとって畳がある和室は、寝転んだりしながら遊んだり、添い寝をするにはもってこいのスペースとなっています。

そんな独特の良さがある畳ですが、お子様などがくしゃみやかゆみ、鼻水などの症状があると天然素材であるが故にアレルギーを引き起こさないか心配にもなります。

そこで今回は快適に和室をお使いいただけるようにアレルギー対策をまとめてみました。

畳がアレルギーを引き起こす可能性があるって本当?アレルギーの正体とは

「体に合わない」「拒否反応」というイメージでアレルギーという言葉が使われていますが、これは正しい使い方ではありません。アレルギーとは免疫学的な機序によって体に症状が引き起こされることを言います。

私たちの体には細菌・ウイルス・寄生虫などの感染性微生物や異物などから身を守るための免疫というシステムがあります。この免疫の働きが現代社会の変化によって異常を起こし、くしゃみ、かゆみ、鼻水などの症状を引き起こしてしまう状態をアレルギーです。

アレルギー疾患には食物アレルギー、アトピー性皮膚炎、アレルギー性鼻炎、アレルギー性結膜炎、気管支喘息、薬剤・昆虫アレルギーなど多様な疾患が含まれます。

以上のことから考えられるのは、畳自体がアレルギーを引き起こす可能性は低いと言えるでしょう。なぜならアレルギーは体内に入ってきた異物に対して起こる過剰免疫だからです。

くしゃみやかゆみ鼻水の症状がなぜ起こる?畳によるアレルギー原因とは

畳自体がアレルギーを起こす原因は低いとお話ししましたが、アレルギーを引き起こしてしまう人がいるのも事実です。

これは畳そのものではく、畳に付着するアレルゲンが原因となっている可能性が高いです。畳に限らず床に付着する代表的なアレルゲンはカビ・ダニ・花粉・ホコリ・ハウスダスト・ペットの毛・フケなどが挙げられます。

こうしたアレルゲンが人が動き回っている日中は空中に巻き上げられて、それを吸ってしまいアレルギーを引き起こします。

スウェーデンでの各床材の面積とアレルギー患者数との関係を見ると、フローリングみたいな硬い床材の面積が増えるほどアレルギー患者が増加するデータが公表されました。畳は程よいクッション性と表面の凹凸によって空中への舞い上がりは少ないと思います。

これで家族も一安心!畳のアレルギーとさよならする方法

畳の部屋でアレルギーが起きないようにするにはどうしたらいいのでしょうか。まずはフローリングなどの床掃除するときに一緒に畳にも掃除機をかけましょう。ゴシゴシと擦らずに優しく一畳につき20〜30秒ほどじっくりと時間をかけるようにします。掃除機は押す時よりも引く時の方が吸い込みやすいのでゆっくりやるように心がけてください。

また畳には目というものがあるので、畳の目に沿って掃除機をかけましょう。畳の目は畳の幅方向に体を向けると目の方向になります。

畳を拭く時は基本乾拭きにしましょう。水拭きをおこなってしまうと畳に水分が吸収されて黒ずみやカビ・ダニの発生につながってしまいます。

最後になるべく畳の上には絨毯などの敷物は敷かないようにしましょう。敷物と畳の間にゴミなどが溜まりやすく、アレルギーの原因となってしまいます。

まとめ

畳などの床にはアレルギーに原因となるアレルゲンを付着させないのが一番です。日常の掃除なども大切ですが、畳を表替えなどのメンテナンスをすることも忘れてはいけないポイントです。